どうも!ぎたぺん(Twitter)です!
先日、チューナーを新調しました。
レビューについてはこちら↓↓↓
その時に、たかがチューナーされどチューナーという思いを実感したので、僕なりにチューナーの選び方をまとめたいと思います。
今使っているチューナーにイマイチ満足していない方は是非見ていってくださいね。
1. DTMギタリストにおすすめのチューナー
世の中にはいろんな種類のチューナーがあり、自分のスタイルや使うシーンによって向き不向きがあります。
ピッチをとるという基本的な機能はどれも同じですが、メトロノームが付いていたり、複数の音(和音)を同時にチューニングできたり、+αで機能が搭載されているものもたくさんあります。
そんなチューナーたちの一例を紹介します。
・クリップチューナー

・ポータブルチューナー(※分類するために勝手に命名)

・ペダルチューナー

・プラグインチューナー

・機材付属チューナー

・ラックチューナー

これらの長所/短所をまとめると以下のようになります。
※個人的な意見が含まれています。
チューナータイプ | 長所 | 短所 |
クリップチューナー |
・ギターのヘッドにつけるだけの手軽さ ・挟めるものなら何でもいいので、電子楽器以外(管楽器など)にも使える |
・毎回の付け外しが面倒に感じる場合がある ・つけっぱなしにすると見た目がダサい |
ポータブルチューナー |
・クリップチューナーよりも表示が大きいので見やすい ・クリップチューナーに比べ機能が豊富(メトロノーム付きなど) |
・ケーブルを挿さないと使えないので、毎回の抜き差しが面倒 |
ペダルチューナー | ・エフェクターボードに組み込めるため、使い勝手が良い(ペダルを踏むだけで使える) |
・エフェクターボードに組み込んであるため、使う場合はボードの展開が必要 ・DTM環境で常設している場合でも、机の下に置いている場合は屈まないと見えない |
プラグインチューナー | ・PCに映せるので表示が大きく見やすい | ・毎回ソフトウェアを立ち上げるのが面倒 |
機材付属チューナー | ・インターフェースなどの機材に搭載しているので、オンするだけで気軽に使える | ・物理的なスペースの制約により表示が小さく見にくい |
ラックチューナー | ・表示がかなり大きく見やすい |
・ラックマウントシステムが必要 ・ラックマウントしない場合でも、モノが大きいので場所をとる |
ギタリストにとって一番目にする機会が多いのは、やはりクリップチューナーとペダルチューナーでしょう。
どちらも手軽さという点で他のタイプのチューナーよりも頭一つ抜けん出ていますね。
ですが、DTMギタリストにとっての最適解もクリップ/ペダルチューナーなのでしょうか。
ギタリストと一言で言っても、ライブ活動を数多くこなすのか、はたまた外へは出ず宅録しか行わないDTMメインなのか、スタイルが違えば使うべきチューナーも違ってきます。
例えば、DTMにおける機材選びの特徴として“据え置きでもOK”という点がありますよね。
外での活動を頻繁に行う人にとっては機材の機動性は欠かせませんが、一方でDTMメインの人は機動性なんて気にしません。
DTMデスクは、ある程度スペースに余裕がありますので、大きい機材をセッティングすることが可能です。
機材の性能を重視するとどうしても大型化することが多いですが、DTM環境ならば大型化はデメリットにならないわけです。
となると、先述の数種類のうち、DTM環境では唯一ラックチューナーのみがデメリット無しになります。
ルーティング上にセッティングしておけば、態勢を変えず大きいディスプレイで確認できるので非常に便利です。
僕は全ての種類のチューナーを使ったことがありますが、DTM環境においてはラックチューナーの右に出るものはいないと感じました。
特にチューナーの有名どころである KORG の Pitchblack Pro は、ラック型にもかかわらず約7000円とリーズナブル。
そこら辺のペダルチューナーとほぼ同価格か、何ならこっちの方が安いです。
DTMでは、自分の位置から全ての機材に手が届き、各機材のスイッチをオンするだけで音が出せる状態がベスト。
そのベストな状態においてラックチューナーは欠かせないと思います。
DTMギタリストのみなさん、特にクリップ型やペダル型を使っている方、騙されたと思ってラックチューナーに買い替えてみてください!
日々のめんどくさいチューニングが楽になりますよ!
2. チューニングと耳の話
ここで、ちょっと機材から離れてチューニングについて僕の思っていることを話します。
そもそも皆さん、チューナーにとって一番大事な要素は何だと思いますか?
(あ、精度が良いのは大前提なのでそれ以外でお願いします。笑)
機能が豊富であること?
いろん表示方式を切り替えられること?
もちろんそれらも重要ですが、僕は“チューニングをする時に面倒だと思わないこと”だと思っています。
「いや、チューニングという行為自体が面倒なんだよ!機材がどうのこうのじゃねえんだよ!」
どこからかそんな声が聞こえたので言い直しましょう。笑
もっと厳密にいうと、“面倒くさいチューニングを少しでも面倒でなくすること”です。
毎回ギターを弾く度にチューニングする人って、あまりいないんじゃないかと思います。
理由は2つ、毎日1時間程度弾くくらいじゃそんなにずれないから、そしてめんどくさいから、です。
確かに、そんなに神経質になるようなズレ方はしません。
なので必然的に”ズレに気づいたとき”にチューニングすることになると思います。
ですが、これを繰り返していると、”ズレに気づいたらチューニングする”癖がついてしまいます。
逆に言うと、“ズレに気づかない限りチューニングしない”わけです。
これの何がよろしくないかと言うと、“本当はずれているのにチューニングせず弾いている”場合が往々にしてあるということです。
人間の耳や脳って意外と曖昧なものです。
例えば、チューニングをした日、もちろんピッチのズレはゼロですよね。
その後、毎日ギターを弾いて一日に3centズレるとしましょう。(※cent = 1半音の100分の1の音程)
3centくらいだったらほんの僅かな差なので、普通の音感を持つ人であれば恐らく「あ!ずれてる!」とわかる人はほとんどいないと思います。
その翌日さらに3cent、翌々日また3centとずれていきます。
ですが、”一回目の3centのズレをズレと認識できない”ので正しいピッチだと思いチューニングはしません。
つまり、二回目/三回目のズレのとき、本当は6cent/9centずれているのに、3centのズレ/6centのズレ、あるいはまだズレてないと判断することさえあります。
それが繰り返され、ようやく「あれ、ずれてる」と気づいたころには結構なズレだったなんてことも。
ここで僕が言いたいのは、自分の耳や記憶を信じすぎないようにしてほしいということ。
耳で気づいて初めてチューニングする方法だと、“本当はズレてるのにズレてないと判断してしまう範囲”が一向に小さくならない(最悪の場合大きくなる)のです。
実際、5cent、10centのズレだったら、その場で比較すればわかります。
だけど、一日経ったら曖昧になります。
ですので、ズレが少ないうちにチューニングする癖をつけて、正しい音程感を身につけましょう。
具体的に言うと、毎日ギターを弾く前にチューニングするのが理想だと思います。
となるとですよ、ここでようやくチューナーの要素の話に戻ります。
毎日チューニングする意識付けのためにも、チューニングにかかる手間はなるべく省きたいものです。
もっとわかりやすく言うならば、“ペグを回す以外の動作を省きたい”のです!(ドーン!)
クリップチューナーの場合は、付け外しの手間がある。
ペダルチューナーの場合は、ボードが床にあるので態勢を変えないと見えない。
その他のチューナーも同様に何らかの不都合があります。
ラックチューナーはというと・・・もうお分かりですよね。
目線とほぼ同じ位置にあり、オンするだけで使えて、かつ表示も大きく見やすい。
ラックマウントシステムに組み込まれている場合でも、体の向きは変えるかもしれませんが、目線が同じなので見やすいです。
このように、チューニングをする癖をつけるという意味でも、ラックチューナーはおすすめです。
3. まとめ
チューナー。
たくさんの種類があって、それぞれに長所があります。
チューナーって意外と軽く見られがちで、チューニングできればなんでもいいんでしょ、と思われることが多いですが、楽器演奏の基本中の基本である”音程”に関わる重要な機材です。
使うシーンによって最適な種類は変わります。
最適なものを使うと音楽ライフの充実度は間違いなく向上するでしょう。
最後になりましたが、今回の記事をサクッとまとめます。
- チューナーは”自分の音楽スタイルに合うもの”/”チューニングが億劫になりにくいもの”を選ぶ
- 毎日チューニングする癖をつけるとよい
- DTMギタリストはラックチューナーを使うべし
以上、チューナーの話でした!
ではまた。