僕が BIAS AMP を選んだ理由

僕が BIAS AMP を選んだ理由
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どうも!ぎたぺん(Twitter)です!

 

今回は、僕が BIAS MINI GUITAR を買った背景を、デジタルアンプについての個人的な意見も踏まえながら書いていこうと思います。

BIAS MINI についてはこちら↓

【ご報告】BIAS MINI GUITAR が届きました!

 

 

 

・デジタルアンプとアナログアンプ


最近YouTubeで、「デジタルアンプ vs アナログアンプ(真空管アンプ)」みたいな動画をよく見かけます。

どの動画も、引き合いに出しているのは Kemper を始めとしたアンプシミュレータや、Fractal AxeHELIX などのプロセッサーですね。

Kemper はプロファイリングですし、Axe や HELIX もかなり高品位なモデリングが搭載されているので、本物と比べられるのは致し方ないこと。

 

が、僕の意見はこうです。

 

自分の好きな音(使える音)が出せれば何でもよくね?

 

これが真理だと思うんですよね。

真空管の方がバイト感がある、真空管の方が音が前に出てくる、確かにそう思う人もいます。

実際に、これだけデジタルアンプが普及しても未だ根強い人気を誇る真空管アンプ。

どちらが良い悪いは別として、音が違うのは事実です。

 

だけど、メンテナンスが面倒だったり、同じセッティングでも環境によって音が変わったりなど、手間がかかるのもまた事実です。

 

ひと昔前は、「デジタルの歪みはペラい」「使い物にならない」と言われていましたが、最近のデジタルアンプはほんとにすごい。

使える音なのはもちろん、アナログアンプとブラインドテストしたらもうわかりません。

こちらの動画ご覧下さい↓↓↓

 

 

Ola Englund 氏による、「リアルアンプvsギタープロセッサー」の比較動画です。

リアルアンプに用いられているのは、Mesa Boogie Mk. IIC+、ギタープロセッサー側はKemper、Flactal AX8、Helix、BIAS HEAD、の4機種です。

プロセッサーは、いずれも Mk. IIC+ に似せて音づくりしています。

4:12 から比較が始まります。

 

この動画を見てもわかるように、もうほとんど差がない。

いや、こうやってフレーズごとに聞くと差はあるけど、実際に使用するのは1つじゃないですか。

聞き比べないとわからないくらいの差だし、どれも使える音だしすごい。

 

だから僕はあえてこう断言します。

 

ギタープロセッサーは音で選ぶな!

 

いや~いろんなところから石が投げられてきそう。

その理由は次のセクションで↓

 

・ギタープロセッサーは音で選ぶな


いきなり何言うとんじゃワレェ!と怒られそうですが、音なんかどうでもいい!という意味ではございませんよ。ええ。

先ほども言いましたが、最近のデジタルアンプ、ギタープロセッサーはどれもすごく音がいいんです。

だから、目指す音が定まっていない状態で音に重点を置いて機材選びをすると、あれもいいこれもいいとなって沼に陥る可能性があります。

そうならないために、音以外の部分から決めていこうという意味です。

 

じゃあ、何から決めるの?

 

僕は、自分のプレイスタイルで選ぶのが一番いいと思います。

ライブを頻繁に行うのか?、宅録メインなのか?、音づくりを一台で完結させたいのか?、こだわる部分はこだわってボード組みたいのか?

自分のスタイルをよく考えて、一番合うものを選びましょう。

 

先ほどの Ola Englund 氏の動画で取り上げられていた4機種について、特徴を簡単にまとめます。

機材選びの参考にしてください。

  • Kemper
    • モデリングではなく”プロファイリング”という技術でギタープロセッサーアンプ業界を席巻したデジタルアンプ
    • プロファイリングというだけあってこれまでのモデリングとは再現性が段違いで、”音をそのままにシステムを縮小”でき、愛用するプロも多い
    • 自分の好みのアンプがあるというのが前提で、それをいつでもどこでも同じ音が出せる、というのが一番の売り
  • AX8
    • Kemper と二大巨頭である同社の AXE シリーズのフロア型プロセッサー
    • フロア型で機動性が高いながらも、AXE シリーズの遺伝子を受け継いだ高品位な音を出せる
    • AXE は作りこめば作り込むほどが音が良くなる印象だが、逆に言うとある程度の知識や経験が必要(AX8 も恐らく音作りは簡単ではない)
  • Helix
    • POD シリーズで一世を風靡した Line 6 のハイエンドプロセッサー
    • HELIX シリーズはハイエンドからリーズナブル帯まで幅広く展開、自分にあった製品を選べる
    • 高品位の割には(他のハイエンドマルチに比べて)値段が手頃で、手を出しやすい
  • BIAS HEAD
    • “真空管のセッティングまでいじれるアンプシミュレータ”として話題になった BIAS AMP をハードウェアに落とし込んだ製品
    • 真空管レベルで自分の音を作り上げるのがコンセプトだが、既存のアンプ特性を取り込んで似せる、Kemperのような機能もある
    • アンプの作り込みについては随一である一方、エフェクトはリバーブしか入っていないので、他のエフェクトを使いたい場合は別途システムを組む必要あり

 

 

・BIAS MINI GUITAR を選んだ理由


前置きが長くなってしまいましたが、こちらが本題です。

BIAS MINI GUITAR は BIAS AMP シリーズのひとつですので、まずは Kemper でもなく Fractal でもなく BIAS AMP を選んだ理由から。

 

僕は宅録がメインで、ここ数年ライブは全くしていません。

ライン録りなので、アンプ型でもフロア型でもどっちでもいいんですが、僕はアンプで歪みを作るのが好きということもあり、アンプ型に。

というのも、アンプで音を作ると、その音に対して影響を与えるのがキャビネット(とマイク)だけになります。

一方、ボード(エフェクター)で音を作ると、アンプ、キャビの影響を受けます。

アンプやキャビはスタジオやライブ会場によって異なるので、同じセッティングであっても同じ音は出ません。

 

となると、なるべくキャビネットに近いところで音を作った方が、自分の好みの音を出しやすいですよね。

宅録メインの僕が言うのもなんですが、やっぱりアンプを一台持っておくと安心です。

なので、アンプを選びました。

 

と、ここでまた問題が。

2019年7月現在、僕の知る限りではアンプシミュレータ付きのデジタルアンプは Kemper と BIAS の2つしかありません。

どっちを買うんじゃいという話。

 

ここで先ほどの「自分のスタイルで選べ」という話を思い出してほしいのですが、”Kemper はお気に入りのアンプがあって、それをいつでもどこでも完璧に再現したい”というコンセプトの製品です。

お気に入りの真空管アンプを所有しているけど、環境で音変わるし機材トラブルが怖い、そんな人におすすめしたいアンプ。

 

一方、”BIAS HEAD は自分の渾身の一台(もしくは複数台)を自分で組み上げたい”というコンセプトです。

そもそも役割が違うんですよね。

 

僕は、好きな音の方向性はイメージできてますが、このアンプが一番好き!みたいなのは無いんです。

プロファイリングよりも“改造”というコンセプトに惹かれた、というのが一番の理由です。

 

あと、もう一つ大きな理由があって、それはずばりお値段です。

Kemper のパワーアンプ付きモデルは、サウンドハウスで28万円。

一方、BIAS HEAD は17万円、そのコンパクトモデルである BIAS MINI は9万円。

BIAS MINI に関しては Kemper の約1/3のお値段です。

このコストパフォーマンスの良さも決め手のひとつでした。

 

結果的に、BIAS MINI GUITAR を購入したんですが、BIAS HEAD を買わなかった理由は、自分のスタイルにとっては too much だと思ったから。

HEAD も MINI も、中身は同じでパワーアンプが600Wか300Wかの違いです。

あと、つまみの数ね。

 

BIAS MINI はつまみが少ないため、その場で即座にエディットすることには向いていません。(Bluetoothは搭載してるけどやっぱりつまみがいいよね)

そのため、ライブでの微調整に即座に対応するには BIAS HEAD がおすすめです。

僕は、宅録メインなのでのんびりゆっくりエディットすればOK、ならば安い方がいいということで MINI を選びました。

 

もっと突っ込んだ話をすると、「じゃあプラグインで全部完結するじゃん、ハードウェア要らないじゃん」という思いもありましたが、やっぱりギタリストだもの・・・掛け録りしたいじゃん!

 

  • 本物の真空管アンプと遜色ない質感
  • 出せる音の幅が広い
  • 真空管レベルのカスタマイズで無限大の音作り
  • 小さいのに300Wパワーアンプ搭載
  • そして安い

 

これが10万円を切る値段で買えるなんて、すげえ世の中だ。

 

みなさんも機材選びの際は、音も大事ですが、“自分のスタイルに合うか”も考えてみてくださいね。

 

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