こんにちは、ぎたぺんです。
おやおや、私には見えますぞ。
「いきなり何をわけのわからないタイトルをつけているのか」と思っているあなたの表情が!
・・・ゴホン
というわけで、今回はこの謎理論を証明すべく実際に購入したヘッドセットの紹介をしたいと思います。
1. こんな人に読んでほしい
さて、本記事をどんな人に読んでほしいかと言うと・・・
「とにかく周囲の雑音を拾わないマイク」が欲しい人
非常にシンプル。
これは、僕が今回ヘッドセットを購入するきっかけとなった理由です。
僕の職場は、自分と近い距離(1mとか2mとか)で周りの人が話していて、これまで使っていたマイク付きヘッドホン(ムーブマイクではない埋め込み型マイクのもの)だとめちゃくちゃ拾ってしまっていました。
これをなるべく低減したいというのが出発点で、この目的を達成しつついかに価格の安いものを選ぶかというところで、いろいろなヘッドセットを漁りました。
その結果、今回紹介する Razer – BlackShark V2 にたどり着きました。
(本当はもうちょっと安いものを買う予定だったのですが、機能との折り合いが付きませんでした)
僕と同じような環境で困っている方の参考になればいいなと思い記事を書きました。
実際にマイクテストも行いましたので、ゆるりと立ち寄っていただければと思います。
2. 使用感レビュー
それでは、早速開封していきたいと思います。
どりゃ!
はい、これが内容物です。
- ヘッドホン本体
- ブームマイク(着脱式)
- USBサウンドカード
- 持ち運び/収納用の袋
ひとつずつ見ていきましょう。
ヘッドホン本体
まずはヘッドホン本体です。
黒を基調として差し色に蛍光グリーンが使われています。
この黒と緑というのは Rezer のイメージカラーですね、かっこいいです。
マットな質感のハウジングに、形状記憶フォームを使用した布製のイヤーパッドとヘッドバンドを備えていて、それなりに高級感があります。
機能面としては、音量調整用(聞く方)のつまみと、マイクミュートスイッチが左のハウジングについています。
シンプルで必要最低限という感じですね。
ただ気になるのは、ヘッドバンドの長さ調節に細いワイヤーみたいなものが使われているという点です。
軽量化のためなのでしょうが、少々心許ないです。
(とはいえ、2か月使用した感触としては、壊れやすそうな感じはありませんでした)
また、調節はシームレスなので、mm単位で好みの長さにできる反面、ちょっと強めに力を加えるとズレてしまうので、これは一長一短ですね。(個人的には段階調節の方が好み)
それと、公式の写真では分かりにくいですが、イヤーパッドは布製と言いつつ耳に接しない部分は合皮です。(合皮と布が縫い合わされてる)
合皮の部分には汗や皮脂が付かないので問題ないかと思いますが、全部布製ではないので注意です。
ブームマイク
マイクは着脱式で、360°自由自在に曲がります。
曲がり具合について、使用していて今のところ不満はありません。
着脱式よりも格納式の方がスタイリッシュなので個人的には好みですが、故障したときやもっと良いものを使いたくなったときにマイクだけ取り換えられるので、メリットでもあると思います。
単一指向性のため、指向性のある方を口元に向けてしゃべる必要がありますが、ヘッドホンの挿入口が特殊な形になっていて必ずマイクが口側に向くようになっています。
この気遣いはさすがですね。
もちろんポップガードは標準で付属していますのでご安心ください。
USBサウンドカード
4曲端子を接続してUSB-Aに変換できます。
PCに接続するとちっちゃいLEDが緑色に点灯します。
サウンドカードを通すため音質が良く、また、RAZER SYNAPSE というソフトを用いてサウンドカードのオーディオ/マイク設定を変えられます。
イコライジングはもちろん、マイクのノイズキャンセリングやゲート処理なども設定できます。
マイク信号に対してここまでいじれるサウンドカードが標準で付属しているのは素晴らしいです。(僕はこれが決め手で購入しました。)
サウンドカードについては、次項で詳しく見ていきます。
収納用の袋
袋が付属しているのも地味に嬉しいですね。
袋は、布っぽいけど布ではなさそうなよくわからない素材です。(笑)
うっすらとRazerのロゴが入っています。
この袋、サイズがヘッドホンギリギリなのでかなり入れづらいです。(もちろんマイクは外さないと入りません)
また、ペラペラなので持ち運び時の外部の衝撃から守る用途には向いていません。
あくまでかさばらずに持ち運びができるというだけです。
特定の場所でしか使わない人にとっては不要かもしれませんが、あって損はないですね。
3. マイクテスト
それでは、みなさんが一番気になっているであろうマイクテストを行っていきます。
先述の通り、本製品にはUSBサウンドカードが付属しており、RAZER SYNAPSE というソフトを使ってノイズキャンセリングやボイスゲートなどの設定を行えます。
RAZER SYNAPSE におけるマイク関連の設定は以下です。
今回は、この中でも「周囲の雑音を低減し自分の声を際立たせるのに役立つ設定」をいくつか試します。
具体的には以下の3つです。
- ボイスゲート(ボイスゲートとは音声入力のない時の出力を限りなくゼロにする処理です)
- 音声の明瞭化
- 周辺音の遮断(ノイズキャンセリング)
以下の要領で実験していきます。
実験環境
- 話し声のある環境を用意するため、YouTubeで「人の話し声BGM」を再生(こちらの動画を使用させていただきました)
- 一般的な会話の大きさである60dB付近になるよう、マイクの位置で騒音計アプリを使用してテレビの音量を設定(人の話声にはムラがあるので、実際は50~60dB)
- この状態でマイクに向かって話し、”周囲の音”と見なしたYouTubeの音声がどれほど入るか検証
測定対象
- 某メーカーの約2万円のマイク付きワイヤレスヘッドホン(ブームマイクではなく埋め込み型)
- USBサウンドカードなし(4曲端子直挿し)
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートなし/音声の明瞭化なし/周辺音の遮断なし
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートなし/音声の明瞭化なし/周辺音の遮断あり
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートあり(lv50)/音声の明瞭化なし/周辺音の遮断あり
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートあり(lv100)/音声の明瞭化なし/周辺音の遮断あり
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートなし/音声の明瞭化あり(lv50)/周辺音の遮断あり
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートなし/音声の明瞭化あり(lv100)/周辺音の遮断あり
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートあり(lv50)/音声の明瞭化あり(lv50)/周辺音の遮断あり
- USBサウンドカードあり:ボイスゲートあり(lv100)/音声の明瞭化あり(lv100)/周辺音の遮断あり
- USBサウンドカードあり:ぎたぺんおすすめ設定
それでは、早速結果を見ていきましょう!
某メーカーの約2万円のマイク付きワイヤレスヘッドホン
USBサウンドカードなし
USBサウンドカードあり:ボイスゲート×/音声の明瞭化×/周辺音の遮断×
USBサウンドカードあり:ボイスゲート×/音声の明瞭化×/周辺音の遮断○
USBサウンドカードあり:ボイスゲート○(lv50)/音声の明瞭化×/周辺音の遮断○
USBサウンドカードあり:ボイスゲート○(lv100)/音声の明瞭化×/周辺音の遮断○
USBサウンドカードあり:ボイスゲート×/音声の明瞭化○(lv50)/周辺音の遮断○
USBサウンドカードあり:ボイスゲート×/音声の明瞭化○(lv100)/周辺音の遮断○
USBサウンドカードあり:ボイスゲート○(lv50)/音声の明瞭化○(lv50)/周辺音の遮断○
USBサウンドカードあり:ボイスゲート○(lv100)/音声の明瞭化○(lv100)/周辺音の遮断○
USBサウンドカードあり:ぎたぺんおすすめ設定
なるほどなるほど・・・
まず、某メーカーのヘッドホンですが、明らかにノイズが多いです。
このヘッドホンは2万円ほどするので決して安くはない製品なのですが、埋め込み型マイクの弱点(無指向性)といったところでしょうか。
埋め込み型マイクをご使用のみなさん、相手からはこんな風に聞こえてますよ。
もちろん、メーカーや価格帯に依りますが、少なくとも同価格帯においてはブームマイクを搭載したヘッドセットの方がマイクのノイズ遮断性能は高いということですね。
そして注目すべきは BlackShark V2 のマイク設定の違いです。
サウンドカードありとなしとでは、ありの方がクリアに聞こえます。
これは言うまでもなくサウンドカードを使用した方がいいです。
ボイスゲート/音声の明瞭化/周辺音の遮断 の中では、周辺音の遮断が最も効果がわかりやすかったです。
明らかに周りの話し声が低減されました。
その分自分の音声もこもったように聞こえますが、得られる効果と天秤にかけると、これは常時ONで問題ないでしょう。
ボイスゲートについてもわかりやすいですね。
lv100ではあまり効果が感じられず、lv50では明らかにゲート処理を感じられたので、このレベルが大きいほど小さいレベルまで許容する(ゲートのスレッショルドを低くする)ということです。
実際に使用する時は50近辺で調整していく形になるでしょう。
そして、音声の明瞭化ですが、これはありとなしの違いがイマイチ分かりません。
いや、わからないというか、この違いは明瞭化と言えるのか?という疑問が生じます。
明瞭度を上げていくと、トランシーバーを通した音のような、ローミッドがなくなってハイ寄りの音になります。
確かにハイを上げると聞こえやすくはなりますが、それと同時に不自然にも聞こえてしまい、期待した明瞭化とはちょっと違いましたね。
ノイズレベルはほとんど変わらないので、これはありでもなしでもどっちでもいいかなと思います。
最後に、僕がいつも使っている設定を貼り付けておきます。
先述のノイズ低減処理を適用するとどうしてもマイク音量が小さくなりがちなので、マイクブーストなりイコライザなりでうまいこと調整してあげてください。
4. まとめ
今回は、Razer – BlackShark V2 というゲーミングヘッドセットをリモート会議で使うことを念頭において、外観や使用感、マイク性能を中心に見ていきました。
正直に言いますと、僕の購入のきっかけでもある「周辺の話し声をなるべくカットしたい」という願望は、100%叶ったわけではありません。
単一指向性マイク、USBサウンドカードを用いてもやはりゼロにすることは難しいです。
この価格帯のヘッドセットではこれが限界だと思います。
とはいえ、先述のマイクテストでお聞きいただいたように、設定次第では明らかにノイズが低減され、通常使用において問題ないレベルを実現できています。
また、マイクだけでなく、オーディオの品質やモノとしての質感はもちろん、260gという超軽量設計と形状記憶フォームによる快適な使い心地など、トータルで見てかなりのコスパをたたき出しているように思います。
僕のような用途に使いたい人は、「まずこれを買っておけば間違いない」です。
その他、ゲーミング用途に使いたい人も十分検討の余地ありです。(この記事ではゲーミング面については一切触れていないので、他の記事やYouTubeを見てね)
以上、リモート会議用に Razer – BlackShark V2 を買ったら大満足だった話でした。
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