どうも!ぎたぺん(Twitter)です!
今回調査する機材は、Gamechanger Audio の LIGHT PEDAL です!
NAMM2020で発表された、同社の新製品です。
2015年、最初の製品となる PLUS PEDAL の開発を機に設立された新鋭のエフェクターブランド。
PLUS PEDAL を筆頭に、PLASMA PEDAL、MOTOR SYNTH など画期的な製品を次々とリリース。
同社の製品には、これまでにない度肝を抜くようなメカニズムが採用されており、数々のギタリストを魅了。
管理人も大注目のブランドです。
LIGHT PEDAL は、いわゆるスプリングリバーブです。
スプリングリバーブとは、その名の通りバネを使って音に残響を与えるエフェクトです。
入力信号(電気信号)を機械的振動に変換してバネを振動させ、その振動を再度電気信号に変換します。
スプリングリバーブには独特の共振特性がありクセのある音になりますが、外部の機械振動やノイズに弱いという弱点もあります。
そのデメリットを解消し使いやすくするため、デジタルでその特性を再現したエフェクトも数多く販売されています。
スプリングリバーブは、ハモンドオルガンの生みの親であるローレンス・ハモンドさんによって考案され、オルガンのリバーブユニットとして使われたのが始まりです。
その後小型化や改良が重ねられ、フェンダーのアンプに搭載されたことでミュージシャンの間に広まり、スタンダートとなりました。
と、スプリングリバーブの説明はここら辺にしておいて、この LIGHT PEDAL、いったい何が新しいのかといいますと・・・
バネの振動を赤外線センサで検知して音を加工するんです!
・・・へ?
なるほど、よくわかりません。
Gamechanger Audio の公式HPにその説明があったので超ザックリまとめました↓↓↓
- オーディオ信号が、振動するバネを通過するには多くのエネルギーが必要
- 信号がバネの端から端まで到達する間に、高調波成分のほとんどが機械的エネルギー(つまりバネの振動)に変換されて失われる(失われた結果、特徴的なスプリングリバーブの音になる)
- 一方、LIGHT PEDAL は、電気信号がバネを通過する時のバネの細かな動きを赤外線センサで読み取り、その情報を音の加工に用いる
結局普通のスプリングリバーブと何が違うのかというと、バネを通過した電気信号自体をオーディオ信号として使用するかしないかという点ですかね。
オーディオ信号はバネの手前で二手に分かれ、片方はバネを振動させるために使われ、もう片方は検知したバネの振動情報を元に加工され出力される、といったところでしょうか。
バネを通過した信号そのものをオーディオ信号として使うわけではないので、通常のスプリングリバーブのように特定の周波数成分が失われることがないのですね。
(※間違ってたらすみません)
さてさて、なんかよくわからんけどすごそうな LIGHT PEDAL、一体どんな音か気になりますよね?
公式からデモ動画が出てますので見てみましょう↓↓↓
特定の周波数成分が失われることが特徴であるスプリングリバーブ。
その成分の損失がなくなったら、それはそれでスプリングリバーブの音ではなくなるのでは?と思っていましたが、この動画を見てその懸念が払拭されました。
確かに、普通のスプリングリバーブに比べると金属臭さやクセが少なく、ド直球のスプリングサウンドを求める方にとっては物足りないかもしれませんが、スプリング感が無いかというとそうでもなく、ある程度バネっぽさというか金属っぽさはあります。
逆にクセが少なくなった分使いやすいように感じますね。
スプリングリバーブの残響感は残しつつも、クセが少なく使いやすいサウンドに仕上がっていると思います。
とりあえず、一回弾いてみたい!
後は値段が気になるところですね。
同社のペダル群は$300~400辺りに収まっているので、LIGHT PEDAL もその辺りの価格帯ではないかと思います。
まだまだ情報が少なく、演奏動画もほとんどないので、今後の追加情報に期待しましょう!